奈良先端大にGM植物流出問題で質問状

奈良先端科学技術大学大に「遺伝子組み換えシロイヌナズナ」が周辺に流出した事件に関する公開質問状を提出しました

東京新聞の報道によると、5月10日、奈良先端科学技術大学大は、研究用の「遺伝子組み換えシロイヌナズナ」が周辺に流出したことを発表しました。先端大では290個体が流出したが、除草剤で除去し、土壌も回収したとしていますが、流出経路は調査中ということです。

そこで、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンでは、以下のような質問状を送りました。

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2016年6月1日

国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大
学長 小笠原直毅様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐

遺伝子組み換え「シロイヌナズナ」が周辺に流出した事件に関する公開質問状

1.GMシロイヌナズナは学生が発見したということですが、詳しい経緯をお聞かせください。

2.最初に発見し、汚染が確定するまで、疑わしい段階で環境省に報告し、公表すべきですが、調査結果が確定するまで発表しなかったのはなぜでしょうか。危機管理の欠如といわれても仕方がないと思いますが。

3.なぜ環境中に拡散したのか、その原因をお聞かせください。

4.法律が遵守されなかったことになります。その責任は誰にあるのでしょうか。

5.もともとカルタヘナ法に対する認識が乏しかったのではないかと思われます。研究現場で認識が乏しかった理由と、今後の対策についてお聞かせください。

6.発見したGMシロイヌナズナはどのように処理されたのでしょうか。また、通常の処理の仕方についてもお聞かせください。

7.約10の研究室が用いていたということですが、単一の種類のGMシロイヌナズナなのか、複数の種類のGMシロイヌナズナなのか、お聞かせください。また、どのような種類のGMシロイヌナズナなのか、お聞かせください。

8.今後もまだ、研究を継続されるのでしょうか。その場合、どのような研究を行い、どのように環境影響評価を行っていくのか。どのように研究者に生物多様性を守らせていくのか、お聞かせください。

9.研究を継続するという場合、周辺の豊かな自然環境に配慮し、今回のような事件を再び起こさないための具体的な対策についてお聞かせください。

以上9点の質問を6月20日までに文書で回答するよう要請しました。