小麦への収穫前グリホサート使用に関する公開質問状
北海道では大豆にグリホサートが収穫直前に使用されなくなりましたが、小麦にも使われているとの情報があったため、ホクレンに再度の質問状を送りました。
2020日消連第10号
2020年6月4日
ホクレン農業協同組合連合会
代表理事会長 内田和幸様
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興
小麦への収穫前グリホサート使用に関する公開質問状
先般貴会にお送りした、大豆への収穫前グリホサート使用に関する公開質問状に対し、代表者会議で使用中止を決められたとのご回答をいただいたことに深く感謝いたします。北海道農業を守っていく姿勢を感じました。当団体の会員をはじめ、多くの消費者からこれからも道産大豆を安心して利用することができるという声が届いております。
さて、このたびの質問状を公開したところ、北海道で収穫直前の小麦にもグリホサートが使用されているとの情報が会員から寄せられました。北米などでは収穫直前の小麦にグリホサートが使用されていますが、国内での農薬取締法によるグリホサートの使用基準は、小麦出芽後から収穫7 日前ないし収穫3 日前までの使用は、適用場所が圃場内の周縁部のみに限られています。もし、道内で収穫直前の小麦に掛かるような使用がなされているようなら、大きな問題です。それ以前の問題として、収穫直前の農薬散布は作物に残留しやすく、消費者として看過できません。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンや農民連食品分析センターの調査で、パンをはじめとする小麦粉加工品からグリホサートが検出されていますが、国産小麦使用製品からは検出されておりません。しかし、上記のような情報もあったことから、貴会には事実確認いただき、以下の質問にご回答をお願いいたします。あわせて、改めて貴会の会員生産者に、そうした使用をしないよう、徹底をお願いいたします。
お忙しいところ恐れ入りますが、6月19日までに文書でご回答いただきますようお願いいたします。なお、いただいた回答は公表させていただきます。
記
1、貴会管内で、収穫直前の小麦にグリホサートを散布していませんか。
2、前回ご回答をいただいた大豆や今回の小麦以外に、収穫直前に農薬散布する作物として、馬鈴薯や玉葱は聞いていますが、そのほかにも収穫直前に農薬散布する作物はありますか。
3、前問で農薬散布する作物とお答えいただいた作物に使用する農薬は何ですか。
4、馬鈴薯や玉葱を含め、収穫直前に除草剤(枯凋剤)を散布することをやめていただけませんか。それが難しいなら、より安全な方法に代替することをご検討いただけませんか。
以上