食品メーカーにゲノム編集食品の取り扱いに関する公開質問状を送付
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンと日本消費者連盟は、大手食品メーカー各社に対して、ゲノム編集食品の取り扱いに関する公開質問状を送りました。
2020年11月12日
食品会社各位
ゲノム編集食品の取り扱いに関する公開質問状
私たちは、遺伝子組み換え技術の食品への利用に反対して運動をしている市民団体です。
遺伝子組み換え作物は、偶然性に大きく頼る技術で想定外の遺伝子の変化によって有害物質が生成する可能性があるにも関わらず、これをチェックすることができない「実質的同等性」という極めて簡易な安全性審査しか受けていません。日本で遺伝子組み換え食品が流通して20年余りになりますが、こうした懸念が解消されないだけでなく、表示も世界に立ち遅れ、ほとんどの遺伝子組み換え食品に表示がない状況です。
そのような現状で、新たにゲノム編集食品が登場してきました。政府はゲノム編集食品について、外来遺伝子が残らなければ、届出義務も安全性審査も表示義務も課さないという方針を決めています。しかしゲノム編集食品においても、オフターゲット等の想定外の遺伝子の変化を起こすことが知られており、自然界の突然変異と同じという説明は間違っています。米国ではすでにゲノム編集作物が栽培され流通していると伝えられ、国内外でゲノム編集動植物の開発が進められて、日本でもいつ流通するかわからない状況となっています。ゲノム編集が表示もないまま流通することになれば、安心して食品を購入することはできません。
こうした状況を踏まえ、私たちは食品メーカーの皆さんが現時点でどのような認識と意向をお持ちか、お尋ねすることにいたしました。別紙の質問状にご回答をお願いいたします。
ご回答は、11月末までに文書でお願いいたします。郵送でも、メールでも構いませんので、よろしくお願いいたします。なお、ご回答につきましては、ご回答の有無を含め、公開させていただきますので、よろしくお願いいたします。
以上
(質問内容)
質問1 ゲノム編集技術で製造された食品について、どのようにお考えですか。 ※いずれかに○印をおつけいただき、コメント等がありましたら、自由記入欄にお願いいたします(以下も同じ)。 1.安全性を考慮し、慎重に対応すべきと考えている。 2.今後検討する。 3.国が評価しているので安全性に問題はないと考えている。 4.ゲノム編集について特に認識をしていない。 5.その他 質問2 ゲノム編集技術で製造された食品について、取り扱い予定はありますか。 質問3 ゲノム編集食品について、困っていることはありますか。 |
(送付先)
日本たばこ産業㈱、アサヒグループホールディングス㈱、キリンホールディングス㈱、サントリー食品インターナショナル㈱、日本ハム㈱、明治ホールディングス㈱、味の素㈱、山崎製パン㈱、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス㈱、伊藤ハム米久ホールディングス㈱、雪印メグミルク㈱、森永乳業㈱、キユーピー㈱、㈱ニチレイ、日清製粉㈱、サッポロホールディングス㈱、伊藤園㈱、日清食品ホールディングス㈱、キッコーマン㈱、㈱ヤクルト本社、プリマハム㈱、東洋水産㈱、江崎グリコ㈱、日清オイリオグループ㈱、日本製粉㈱、エスフーズ㈱、不二製油グループ本社㈱、ハウス食品グループ本社㈱、宝ホールディングス㈱、カルビー㈱、丸大食品㈱、昭和産業㈱、わらべや日洋ホールディングス㈱、カゴメ㈱、森永製菓㈱、㈱J-オイルミルズ、ダイドーグループホールディングス㈱、エスビー食品㈱、㈱ブルボン、三井製糖㈱、㈱不二家、亀田製菓㈱、㈱永谷園ホールディングス、理研ビタミン㈱、はごろもフーズ㈱、オエノンホールディングス㈱、ケンコーマヨネーズ㈱、キーコーヒー㈱