ゲノム編集表示を求める自治体議会意見書運動キックオフ集会を開催
5月21日、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン主催で「地域から表示を変えよう ゲノム編集表示を求める自治体議会意見書運動キックオフ集会」が開催されました。
ゲノム編集食品は安全性や環境影響の評価制度がないまま、国内で生産・流通が始まっています。任意での表示はされていますが、非常に小さな字でわかりにくい表示を付けられた製品もあります。表示義務がないので、表示のない製品が売られていても分かりません。私たちは表示の義務化を求めていますが、消費者の働きかけによって自治体の議会でも表示を求める意見書の採択が始まっています。かつて遺伝子組み換え表示の義務づけが実現した際にも、全国自治体からの意見書が力になりました。
そこで、全国の自治体議会に意見書採択を通じて、ゲノム編集表示の義務化を目指す運動を進めることにしました。
5月21日のキックオフ集会では、「地域の声が国を動かす~遺伝子組み換え表示の経験に学ぶ」と題して安田節子さん(食政策センターVision21主宰)から教訓と運動の展望を聞き、静岡県議会の意見書採択を実現した小櫛和子さん(NPO法人ふじのくに学校給食を考える会理事長)の実践報告、原野好正さん(OKシードプロジェクト)から各地の意見書採択の取り組み紹介とマニュアル作成の説明などがありました。
追ってご案内いたしますので、全国で意見書採択に取り組みましょう。
地方議会から国会・関係省庁に提出された意見書 (2024/05/20現在)
議会名 | 提出日 | 意見書 |
岐阜県議会 | 2019.6.27 | ゲノム編集食品に関する適切な制度の構築を求める意見書 |
奈良県議会 | 2021.12.15 | ゲノム編集技術応用食品の表示等を求める意見書 |
静岡県議会 | 2023.10.13 | ゲノム編集技術応用食品の表示等を含めた消費者への情報提供の在り方について検討を求める意見書 |
札幌市 | 2019.10.28 | ゲノム編集技術応用食品の必要な情報提供等の在り方について検討を求める意見書 |
小金井市議会 | 2019.11.29 | ゲノム編集技術など遺伝子操作技術の規制と表示を求める意見書 |
越谷市議会 | 2022.3.17 | ゲノム編集食品の表示等を含めた消費者への情報提供のあり方について検討を求める意見書 |
札幌市議会 | 2023.3.10 | ゲノム編集技術応用食品の食品安全性審査の実施や表示を含めた消費者への情報提供の在り方について改めて検討を求める意見書 |
行橋市議会 | 2023.6.22 | ゲノム編集食品に関する適切な表示等を求める意見書 |
富士市議会 | 2024.3.12 | ゲノム編集食品の表示等を含めた消費者への情報提供の在り方について検討を求める意見書 |
富士宮市議会 | 2024.3.18 | ゲノム編集食品の表示を含めた消費者への情報提供の在り方等について検討を求める意見書 |
浜松市議会 | 2024.3.22 | ゲノム編集技術応用食品に関する情報の消費者への提供を求める意見書 |
三芳町議会 | 2023.6.27 | ゲノム編集食品の表示の義務化を求める意見書 |
※OKシードプロジェクト原野氏まとめ